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摂食障害(過食症・過食嘔吐)無料相談 本当は怖い過食症ブログ

本当は怖い過食症

【ダイエット・摂食障害・拒食症・過食嘔吐の体験談ブログ】 摂食障害(拒食症、過食症、過食嘔吐、下剤乱用、チューイング・噛み吐き)は、本人が思っている以上に心と体を蝕む怖い病気です。 まずは過食症の本当の恐ろしさ、大変さを理解すること。 それが治すための第一歩です。 無料相談が出来るサイトも紹介しています。

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増え続ける罪悪感

女性 主婦 47歳 AB型 大阪府

17年前、主人の両親と同居が始まってから軽い鬱状態になり
それを見かねた主人が、家事に差し支えのない程度に働きに出たらどうかと勧めてくれて、パート勤務を始めました。

働き始めた職場は、私よりもずっと若くてスマートで綺麗な人ばっかりで
明らかに浮いた感じの私は、皆と同じようにスマートになりたい、と思うようになりダイエットを始めました。

最初は食べるものを制限して少しずつ体重を落としていたのですが
独身時代の友人が「皆と同じように食べても吐いてしまえば痩せられる…」
と言っていたのをふと思い出し、「私もやってみよう」って
ほんの軽い気持ちで吐いたのが始まりです。

面白いぐらいにドンドン体重が落ちて
職場の人から「痩せましたね」「綺麗になりましたね」って言われるのが嬉しくて
吐く回数が週に一回から二回、ほぼ毎日と、エスカレートして行きました。

食べた物を吐くと、すぐにお腹が空いて食べたくなり
買い置きしてあったお菓子やインスタント食品を食べてしまって
「このままじゃ太っちゃう」って、また吐いてしまって…
理想の体重になったら止められる、って思ってたけど
どうしてもやめられなくて、気がつくと一日中食べ物の事ばかり考えるようになっていました。


息子が成長期で一番多感でデリケートな時期に
ちゃんと向き合ってあげられなかった事を今でもとても後悔しています。


自分の事で精いっぱいで、息子の為に買って置いたお菓子やジュースまで
食べつくしてしまう自分を責めて嘆いて落ち込む癖に
また買ってあげればいい、と言い訳している最低の自分も居て
どちらも、明らかに実在する私なんだと、情けなくて死んでしまいたくなる事がしょっちゅうでした。


主人の両親との確執もあって
そのストレスから解放されたくて落ち着く為にドカ食いするようにもなりました。
悪いことだと解っていても、食べると落ち着く、食べないと落ち着かないんです。

職場でも成績の良い従業員で通っていたので
その自分を維持し続ける事と家事との両立にヘトヘトになり
嫌な事を忘れる為に食べて…後悔するのに。

そしてまた情けない自分を責めて自己嫌悪に陥る…
それの繰り返しでした。

主人は厳しい人だったので見つかると殴られるかもしれないと思い
買って来たものを家には持って入らず、暗くなってからこっそり家に運んで
暗い屋根裏で隠れて食べまくっていました。
食べながら、どこで、どうやって吐こうか考えながら。

主人が居ない時はトイレで指を突っ込んで吐いていましたが
主人が居てトイレに閉じこもれない時は
入浴時にお風呂にバケツを持って入り吐いて、後でトイレに流しに行っていました。
酷い時は食べる物もお風呂に持って入って、吐く為に食べていた時期もあります。

毎日指を喉の奥まで突っ込んで吐くので
段々声が枯れて、気管支炎や声帯炎にもなり
喉が弱くなり、しょっちゅう変な咳をするようになりました。

夜に大量に食べる事を前提とした一日のリズムが出来上がっていたので
自分なりの間違ったセーブの仕方みたいなのもあって
朝はコーヒーとビタミン剤だけ、昼は食べない毎日でした。

なので、たまに休日に友達とランチに行っても
美味しく楽しく食べる事なんか出来ず
「どうしよう、吐けない」と思って焦ってしまうのです。

年齢を重ねるにつれ身体にも支障をきたすようになりました。
健康診断では高脂血・糖尿病予備軍・と言われ
極度の冷え症になり、夏でも手足が冷えてしびれたりするようになりました。

歯も悪くなり、長年吐き出して来た胃酸で前歯が欠けて差し歯にしました。
何十万と言う高額な治療費がかかりました。

常に情緒不安定で物事を前向きに考える事が出来なくなって
びくびく怯えるような日が多くなりました。
何かトラブルや不安な事が起きると
全てが自分に原因があって、私のせいなのではないかと思ってしまう。

普通の人にとっては普通の食事が
私にとっての適度な量とはどんなものかすら解らなくなってしまいました。

過食嘔吐をやめたくて色んな事をしました。
食べたい衝動が起きる時間に、お金を持たずにジョギングに出かける、
気持ちを切り替えるために習い事をして見る、など。

でも雨が降ったり体調が悪くて走れないとまた食べてしまうんです。

習い事が休みの日にはまた食べてしまうんです。

意志が弱く、情けない自分を責めながら
泣きながら食べ物を口に詰め込んで、泣きながら吐いて…

この17年間、自分が異常である事を隠して生きてきて
心の平和など感じた事がありません。
日常生活で笑顔を見せて普通に働いて家庭を守っていても
それは上辺だけで、本当の私の姿ではありません。


いつも暗闇を彷徨って、愛しい主人や息子に後ろめたさや罪悪感を持ち続け
毎日を取り繕って生きてきました。


こんな毎日を繰り返していたら、私はこの先どうなって行くんだろう。

人生の折り返し地点を過ぎて、先の人生の考えたりもするようになって
やっと、自分の愚かさを改めて恥じて、後悔しているし
健やかで心穏やかに暮らして行く為にどうしたらよいか考えています。
過食嘔吐を「病気」と思った事はなかったのですが
自分が病気である事を認めて、それを治す為に全力で頑張ろうと思っています。

自分は意志が弱くて最低なダメ人間だという思いが離れないので
治療も苦労するかも知れないけど…

無駄にしてしまった長い時間は取り戻せないけれど
残された人生は、心から笑顔で生きて行けたらと思います。

私自身の為に。家族の為に。
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